10/31(日) 横尾忠則の不思議な作品

 昨日の日記に書いた「横尾忠則-in the bath」を一緒に見に行った友達から、昨夜メールがありました。

『今、横尾忠則サイト見に行ったらホントは今日ギャラリーに行く予定だったとか(体調悪いのと雨のためやめたって。)それとジョン・レノンの息子ショーン君が行ってたみたいだよ。会えなくて残念だった。』

うっそ〜ん(T^T)

でも嘘じゃなかった。→横尾氏の10/30のYOKOO's VISION

まあいいさ、もしもここで横尾忠則とショーン・レノンが二人一緒にいるところに遭遇したって、どうせ私はあの日みたいにまた凍り付いているだけなんだから。
そしたらもっと悔しくて今頃半狂乱さ(T^T)

…と、昨日はかなり取り乱していまして、昨日ここを見た方、お見苦しい醜態さらして失礼しました(^^ゞ

 以前、いつどこでの展覧会だったのか忘れましたが、やはり横尾氏の作品を見に行った時、とても心に残る展示物がありました。
入り口を入ってすぐの所に、タイトルは忘れましたが、のぞき窓のような作品がありました。
そこをのぞいてみてびっくり。
窓の向こうには横尾忠則がいました。
そしてこちらをじっと見ているのです。
静止画像ではありません、瞬きもしますし呼吸とともに体が微妙に動いています。
いきなり心臓がどきどきしました。
私を、私だけを、横尾さんが凝視しているのです。
何故だか後ろめたいような居心地の悪さと、見透かされるような恐さで、思わず目を逸らしてしまいました。
けれどよく考えてみたら、そんな事があるわけが無い。
これはきっとカメラを凝視した横尾さんの映像をエンドレスに編集して流しているのでしょう。

 落ち着いて考えてみると、これはとても面白い作品でした。
横尾氏は「絵の解釈はそれを見る人のものだ」と言います。
そして、頭で考えるのではなくて、心で感じて欲しいと。
横尾忠則の絵を見に来た人、一人一人を凝視する横尾氏…というこの突飛でユニークな作品は、まさに見る人によって様々にその解釈が変わる、心を移す鏡のようなものでした。








10/30(土) 横尾忠則-in the bath

 雨の中、東京谷中のSCAI THE BATHHOUSEに、横尾忠則氏の展覧会「横尾忠則-in the bath」を見に行ってきました。
日暮里の駅で降り、谷中の霊園を抜けて、のんびりのんびり10分弱歩くと、小さいけどなんとなく存在感のある建物と大きな煙突があります。
ここがSCAI THE BATHHOUSE。
200年も前からある、「柏湯」さんというお風呂屋さんを改装して作られたギャラリーです。
入り口はその時のままなのか、入るとすぐ右手と左手に分かれ、以前番台だった時の名残があります。その番台部分は今、こぢんまりした受付になっていて、ギャラリー内は白い壁にコンクリートの床というさらっとしたシンプルなインテリア。
今回の横尾氏の作品は浴場に集う女性たちの絵ばかりが10点ほど。
(だから入り口は女湯ののれんのみだったのかな。)
すべて違うタッチ違う色彩ですが、モチーフは共通しているという連作のような感じが楽しいです。
女性達は皆浮世絵に出てくるような姿形で、のびのびとお風呂を楽しんでいる様子が描かれています。

横尾忠則氏は私の好きな画家の一人ですが、けれどどういう好きさかというと、私はいつも横尾氏の絵を見るととても気持ちが楽になるんです。

 必要のない手枷足枷はなるべく早く取り外すように日頃から心がけていても、どうしても知らず知らず何かにがんじがらめになっていたりします。
それに気づかずに、"ああ最近私はなんだかとても不自由だ"と嘆いたりしているものです。
そういうものをいとも簡単にサクっと取り外して心のストレッチをさせてくれ、"はい、あんたOKだよ"と、お尻をたたいてくれるのが横尾氏の作品です。
だから、時々お世話になるんです。
心の病院みたいな薬屋さんみたいな特別な人でもあるのです。

横尾忠則氏のHPはこちら(in the bathの絵もRECENT WORKSで見られます)









10/29(金) 迷い猫

 以前もここに書いたことのある、洋楽HR/HM系BGMがかかっている不気味なスーパーで買い物をしていると、こんなおじさんとすれ違いました。

この「迷い猫」のチラシ、数日前からゴミ収集所に貼ってあるものと同じです。
ちょうどヘルメットをかぶったみたいな毛の模様が、以前飼っていた猫と同じで可愛いかったのでよく覚えていました。
へぇ〜、この人が飼い主さんなんだなぁ、まだ見つかってないんだなぁ…と思いながら買い物を済ませ、レジで支払いをして買った物を袋に入れているとおじさんもお金を払い終わって私の横にやってきました。

その時、叔父さんの携帯に電話が。

「はい、はい、どのへんですか?」

という声に、ますます耳をそばだてて聞いていると

「そうですか、毛並みも綺麗で…。じゃ元気なんですね。どうもどうも。」

おおっ、猫ちゃん無事発見のもよう!!

…という現場に立ち会ってしまいました。










10/28(木) いっそ引っ越したくなった失敗

 夜、家で友達と電話していたら、旦那さんから「今から帰るよ」メールが。
駅に到着する頃に車で迎えに行ってあげようと思いつつ、しばらく長電話。

そろそろ家を出る時間になったので、電話をしながら鍵を持って
「うんうん、じゃ、ぼちぼち旦那迎えに行くから。」
などと喋りながら靴を履きました。

「うんうん、そーだね、また電話するよ。」
と言いつつドアを閉め鍵を鍵穴へ。
そこへ、二つ隣の家のご夫妻が通りかかりました。
このご主人、つい先日駐車場にあるうちの車のルームランプが点いてることをご親切にインタホンで教えてくれた救世主
です。
その時の感謝の気持ちも込めて、満面の笑顔を浮かべてご夫妻に会釈しました。
一方で私は鍵を閉め、
「明日も仕事でしょ。そっか〜、うん。」
と、いつものパターンで別れのあいつが長引き、なおも喋りながら階段を下り始めると急に電波状態が悪くなり雑音が…。
え…、こんな所で?
おかしいな、いつもここはちゃんと通じるのに…。
不思議に思っているうちに、電話の向こうの友人の声がほとんど雑音で聞き取れなくなりました。


そりゃそうですよ、オクサン。

それ、携帯じゃなくて子機ですから。



階段を駆け上がりながら、私は…私はもう、ここでは暮らせないかもしれないと思いました。











10/27(水) ニュースを見て

 さっきまで、中越地震の土砂崩れで行方不明になっていたお母さんとお子さん2人の救助をテレビの前で固唾を呑んで見ていました。
ちょうどテレビをつけた時、車のハンドルを大きなカッターで切り取り、挟まれた状態だったお母さんが救出されました。
どんどん日が暮れていく中、また土砂が再びくずれる危険の中、レスキュー隊の方達の仕事には本当に頭が下がる思いでした。
助けられたお母さんがヘリで病院に運ばれた後、それ以前に行われた2歳の息子さんの救出の模様をVTRで見ました。
車の後部座席の窓から救い出され、しっかりとハイパーレスキュー隊の方に抱きかかえられた映像に、思わず涙ぐんでしまいました。
まだまだ赤ちゃんのようなぽちゃぽちゃとした柔らかい足が、がっしりとしたレスキュー隊員の腕の下から揺れていて、小さなその身体を大切に大切にリレーしながら運ぶ彼等の様子がとっても印象的でした。
まだ、3歳のお嬢さんが車の中に残されているようです。
お父さん達は、どんなに心配していることでしょう。
天災は本当に怖ろしいです。
こんな時、一方で人質をとって殺すと脅したりする人々がいて、そうなる原因を作った争いが延々と繰り返されてきた歴史があって…という現実を思うと、私達はいったい何をどう間違えてこうなっちゃってるんだろうと切なくなります。

大切な人を守りたい。
大切な人に幸せでいて欲しい。
大切な人と静かに小さな平和を守りたい。

そういう願いを叶えるのは、とてもとても難しいことのようです。
自然の前にこれほど小さな存在である私達が、せめて人と人同士争うことだけでもやめなければと思うのですが…。









10/26(火) 呆ける人


どうかこの人を責めないでやってください(T^T)








10/25(月) 顔に出ちゃうボス

 
 私の職場、以前泥棒が入ったんですが、今度は同じビルの下の階にある学習塾がやられたそうで、ビルの大家さんから職場に連絡がありました。
そのことをボスに報告すると、「いやだなぁ〜。またですか。」と心配そうにしばらく考え込んでいつものように独り言を言っていましたが、下の学習塾のオーナー講師があまり好きじゃないボスは、なにげに観察していると微かに「ざまーみろ」感が顔と口調に出てしまってました。

うそがつけないタイプみたい。








10/24(日) 夫を見失ってしまう瞬間


結局、落ちていたのは干からびたお味噌でした。

じ…地震怖かったです(T^T)
私は1人で、力一杯壁を押さえていて(←まったくの意味のない行動)、その後しばらく腕が痙攣してました。





10/23(土) HEADBANGING


こんなものを作ってしまいました。
モデルはジョナサン・デーヴィスです。

ヘッドバンギング大会で死亡した人がいたって本当でしょうか。
ヘビメタ、命がけですよ。


10/22(金) BLACKMORE'S NIGHTのきまずい夜

 ブラックモアズナイトのコンサートに行って来ました。
 とても家庭的な雰囲気のライブで、知り合いの奥さんの家のパーティーに夫婦で招かれたみたいな感じです。

中世のお城風のお宅の中庭で、美人の奥さんがとっても綺麗な声で歌うと、そこの家のご主人がまた凄くギターが上手で、なんだかバンド仲間の友達もみんなやたら芸達者で、気難しい感じのご主人は実はちょっとお茶目なところもあって、コロコロと良く笑う明るい奥さんをとっても愛している様子で、社交的な奥さんはパーティーを盛り上げながらご主人の事もとても気づかっていて、イントロになるとさり気なく後ろに下がってどの位置のお客さんからもご主人のプレイが見えるように気を配ったり、演奏している他のプレーヤーに声をかけたりして盛り上げてくれて、とっても素敵なパーティーね、ホントに素敵なご夫妻ね…みたいな気分でした。

 何曲目かのMCで奥さんが、「リッチーはこのバンドの前に2つバンドをやっていて…」と言うとお客さんから笑い声があがり、「ディープパープルでデヴィッド・カヴァデールが歌った…」と曲紹介をして、アコースティックで"Soldier Of Fortune"を演奏しました。
あ、やっぱりこれはリッチー・ブラックモアなんだよなぁ…と思いながらあらためて見ていると、演奏中他のメンバーに度々指示を出したり、アンプの所まで神経質に何度も調整に行く姿は確かにリッチー・ブラックモアです。

 そしてアンコール。
初めてアコースティックギターからストラトキャスターに持ち替えたリッチーにみんな大喜び。
それから"Child In Time"とか"Black Night"とか、色々やってくれて、ブラックモアズナイトの曲の間にパープルの曲を挟んだアレンジとか、ちょっとさわりのイントロだけとか色々でしたが、その度に観客はうぉ〜、と手を挙げ、私もブラックモアズナイト見に来たら懐かしい曲も聴けてお得だわ、と楽しんだのでした。

 ところが…。
コンサートの帰り道。

私が
「あれやった時ってさ、ほらあの"Sweet Child Of…"」
と言ってしまい、すると旦那さんが
「"Child In Time"だろ、"Sweet Child Of Mine"はガンズだろ、ガンズだろ、パープルじゃなくてガンズだろ。」
とムキになるので、いつものように
「あら、まちがっちゃったー。だって歌詞が♪Sweet child…♪なんだもーん。」
と言っていると、なんだか泣き怒り状態で様子のおかしい旦那さんは

「あそこでストラト持って出てくるなんて…。」

と夜空に向かって吐き捨てるように独り言を。
「あら、私は楽しかったよ。いろんなリッチーが聴けて。」
と言うと旦那さんは…、
ブラックモアズナイトはそれはそれでとっても良かったのに、あそこでリッチーが昔の曲やったら確実に盛り上がるのは当たり前だって解っていてやるなんて他のメンバーだってあまり気分良くないかも知れないじゃないかとか、"Child In Time"の♪うーうーうー♪はイアン・ギランしか歌っちゃダメだとか、パープルとかレインボウの曲をイントロのさわりだけ挟んでみたりするアレンジがイヤラシイ…
とか、わけのわからない事を言って駄々をこね始めました。

 その後私達が渋谷のマクドナルドでケンカし非常に気まずい夜を過ごしたのはリッチーのせいです。

けど、レインボウの"Difficult to Cure"のイントロ(第九をアレンジしたやつ)をリッチーがストラトで弾いた時にこっそり泣いてた旦那さんは、きっと私なんかと比べものにならないくらいリッチーが好きで、生リッチーを見て、嬉しくて切なくてどうしていいかわからなかったんでしょう。

だから許してあげましたよ。












10/21(木) 1人で見られないDVD

 先日買ったKORNの新しいDVD「デュース」を見ました。

 音楽ビデオなのですが、チャプターにたどり着くまでに迷路みたいな所を通り抜けたり暗証番号のようなものを入れたりしながら進んでいく、ゲームみたいな作りになっていて、面白いんだけど、突然血だらけの手首や内臓が天井からぶら下がってたり、死体置き場に入っちゃったり、四六時中叫び声とかうなり声とかが聞こえてて、私は結局PVが見たいだけなんですけど、なんでこんな難関を乗り越えなきゃならないんでしょうか。

 もう少し見たかったけど、旦那さんが寝ちゃうんじゃ、1人で見られないので昨夜は諦めました。
1人の時はせめて明るいうちに見なきゃダメだ…。

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