Foolproof http://www.albatros-film.com/title.phtml?titleid=223 監督 : ウィリアム・フィリップス
脚本 : ウィリアム・フィリップス 音楽 : ジム・マグラス 出演 : ライアン・レイノルズ クリスティン・ブース ジョリス・ジャースキー デヴィッド・スーシェ ショーン・サリヴァン デヴィッド・ヒューレット ジェームズ・アローディ (2003 カナダ) アクション系の苦手なところは、これでもか…っていうくらいの暴力三昧に加え、ワルモノだからってそんな簡単に殺しちゃうの?…っていうあたり。 ここですでに入り込めなくなってしまうのだ。 そして、よくあるカーチェイスシーンでは、「手に汗握る」前に主人公達に巻き込まれる一般市民の車の方に感情移入してしまうタイプなので、どうも楽しめないのだ。 ところで、この映画の話に戻るが、これは劇場未公開ながらちょっとひねりの利いたグレードの高い映画だ。 "フールプルーフ"というのは「絶対確実」という意味だが、それは主人公達のチームの名前でもある。 どんなチームかというと、完全な盗難の犯罪計画をたてるチームだ。 おもしろいのは、計画を立てるが決して実行しない善良な一般市民なのである。 ただ、頭脳明晰で運動能力もある彼等の計画とは半端じゃなく完璧な上に、常に実行可能な状態に自らトレーニングまでしている。 セキュリティーシステムを破る方法も実際のシステムを実際に下調べして熟知した上で検討され、現場に侵入した後のタイムスケジュールまで性格に測られ、彼等の運動能力がそれを可能に出来るかということまで用意周到に計算され尽くしている。 かなり変わった、いわば…趣味なのである。 ところが、この計画書が本物の大泥棒組織の手に渡ってしまったところから話は大変なことになっていく。 そして彼等は組織に拉致され支配下に置かれてしまい、計画実行を余儀なくされてしまうのだ。 フールプルーフチームはサム、ケビン、ロブの3人。 女1人に男2人なのだが、当初ロブと仲間割れを暗示するようなシーンがあり、それがプロの犯罪チームの支配下に置かれたときに意味を持ってくる。 ロブが、寝返るのだ。 そして予想外のラストは凄い。 どう凄いかというのはネタバレになってしまうので、この映画の面白さが凝縮されたこのラストの展開を伝えられないのが残念だ。 音楽はロックが中心で映像にピタッとはまっている。 呆然としているところで始まるエンドロールにかかる曲"Into Your Hideout"は、パイレートというカナダのバンドの作品で、これもまた気持ちのよい選曲だ。 http://www.pilotspeed.net/themusic.html http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0000CO14V (←上記2サイトで試聴可) |