IN HER SHOES http://www.inhershoesmovie.com/ http://www.foxjapan.com/movies/inhershoes/ 監督 : カーティス・ハンソン
製作 : リサ・エルジー キャロル・フェネロン カーティス・ハンソン リドリー・スコット 製作総指揮 : トニー・スコット 原作 : イン・ハー・シューズ 脚本 : スザンナ・グラント 音楽 : マーク・アイシャム 出演 : キャメロン・ディアス(マギー・フェラー) トニ・コレット(ローズ・フェラー) シャーリー・マクレーン(エラ・ハーシュ) マーク・フォイアスタイン(サイモン・スタイン) ブルック・スミス(アミー) (2005 米) ある対照的な姉妹の話なのだが、友達に置き換えても、恋人に置き換えても見ることが出来ると思う。
最初のシーンは、真面目で仕事熱心で社会の秩序を乱すことなく地道に生きている姉ローズの視点から始まる。 容姿に自信が持てないローズだが、せっかくつかみかけた幸せ(恋人との夜)を、ちゃらんぽらんで人の迷惑を顧みない妹マギーのせいで台無しにされる。 まったくこの妹にはイライラさせられる。 仕事も小綺麗に片づけられた部屋も落ち着いたゆとりある生活も、何もかもがマギーと関わることによって崩れていってしまうのだから。 いつの間にかローズの家に転がり込んだマギーに、「仕事をさがせ」とせまるローズ。 マギーは仕方なく職探しに出かける。 そこから始まるマギーの視点。 意外にも、美しい彼女には彼女のコンプレックスがあるのだ。 マギーは難読症だった。 多分それは、子どもの頃からマギーに強烈なコンプレックスを与え続けてきたのだろう。 こうして対照的なあまり反発しあう姉妹だが、家庭の事情で存在すら知らなかった祖母との再会をきっかけに少しずつ変化し始める。 この、ちょっと可愛くて鋭い祖母エラの役はシャーリー・マクレーンにぴったりだ。 オフィシャルサイトでみつけた、脚本を担当したスザンナ・グラントの言葉がとても心に残った。 「あなたを最もよく知る人物は、あなたを最も傷つけることが出来る。さらにその人物は、あなたが傷ついているときに最も助けてくれる人でもある。それは愛することのリスクね。でも、愛さないことのリスクの方がもっと大きいわ。なぜなら、それは恐ろしい孤独を意味するからよ」 兄弟とか、家族とか、パートナーとか、親友とか…身近な人に重ねてみるとよく解る。 愛することのリスクをおかしてでもそばにいたい誰かがいるなら、その人のためにも、自分のためにも、壁を乗り越えて成長しつづけなきゃ…と思った。 (2006/8/14)
[movie top] |