LOLA RENNT RUN LOLA RUN http://www.sonypictures.com/classics/runlolarun/ 出演 : フランカ・ボテンテ モーリッツ・ブライブトロイ ヘルト・クナウプ 音楽 : 「ラン・ローラ・ラン」サウンドトラック (1998年 独) 裏金の運び屋であるマニが、10万マルクという大金を失くしてしまったというのだ。 マニは、12時までに10万マルクを作らないと、殺される・・・という。 12時まで、あと20分。 さあ、そこからすべてが始まった。 恋人マニを救うため、ローラは金策に走り出す。そこがスタートだ。 スタート・・・というのは、この映画がその場面から3つの展開に分かれていて、様々な局面でローラが何を選択していくか ・・・それによってラストが3つのパターンに変化するのだ。 少しの時間差がローラを取り巻く状況を微妙に変え、それが結果に大きな差を作り出す。 最初のパターンでは、ローラは間に合わずマニが死んでしまう結果となる。 そして場面はスタートに戻る。ローラが電話を切って走り出す場面だ。 そこから再スタート。 途中アニメーションが実写に混ざってきたり、色々な手法を使った映像が、全速力でベルリンの街を走るローラをさらにかっこよく演出する。 バックに流れるジャーマンテクノが、気持ちのいいスピード感を作り出す。 移動手段は車でもバイクでも自転車でもない。 時間との争いはローラの肉体だけが頼りだ。 赤い髪、タンクトップ、流れる汗、荒い息、体育会系のローラの肉体の美しさ。 フランカ・ボテンテという女優さんは、決して美人じゃないのだけど、本当に走る姿が美しい。 この映画のほとんどはローラがひたすら走っているんだけど見ていて全く飽きないからすごい。 そして見たあと、久しぶりに全速力で走ってみたくなる。 まるでスポーツ観戦をした後のようでもある、爽快でちょっと異色な映画です。 |