ZATHURA http://sonypictures.jp/homevideo/zathura/ http://www.sonypictures.com/movies/zathura/ 監督 : ジョン・ファヴロー
原作 : クリス・ヴァン・オールズバーグ 『ザスーラ』(ほるぷ出版刊) 脚本 : デヴィッド・コープ ジョン・カンプス 音楽 : ジョン・デブニー 出演 : ジョシュ・ハッチャーソン (ウォルター) ジョナ・ボボ(ダニー) ダックス・シェパード(宇宙飛行士) クリステン・スチュワート(リサ) ティム・ロビンス(パパ) (2005 米) 内容も「ジュマンジ」同様、ゲームの世界が現実になってしまうという夢のある冒険もので、大人も子どもも楽しめるような心温まる娯楽映画だ。 ウォルターとダニーは普段から喧嘩の絶えないあまり仲の良くない兄弟。 特に兄ウォルターは、なにかとつきまとい話しかけてくる幼い弟ダニーがうざったくてしょうがない。 そして微かなライバル意識もお互いに抱いていて、ときには父を挟んで嫉妬もしたり…というよくある兄弟の様子に、親近感を抱き観る人が過去の思い出を重ねたり懐かしく感じたりすることだろう。 そんな彼等が、お父さんの家(両親は離婚しているようだ)で過ごしているとき、その古くてちょっと恐い家の地下室でダニーが不思議なゲームを見つける。 父親は仕事で留守、家には少し年の離れた年頃の姉のリサが寝室で朝寝坊中。 そのような設定の中、いつものように兄に相手にしてもらえず退屈にしていたダニーによって、そのゲーム「ザスーラ」は始まってしまうのだ。 スタートボタンを押して駒が進むとカードが出てくる。 そのカードに書かれたことが次々と現実に起きてしまうのだ。 最初のカードを読んだとたん、天井を突き抜けて大量の隕石降って来る。 家の外はさっきまでのように庭ではなく、すでに宇宙空間。 へんな生物が宇宙船に乗って攻めてきたり、謎の宇宙飛行士と出会って行動を共にしたり。 もう家はほとんど崩壊して滅茶苦茶…そこに何も知らないリサが起きてきて…。 さらに大混乱。 ストーリーはほぼ最後まで読めてしまうが、ちょっとした感動的なサプライズがある。 そして、子どもが主人公を演じる映画のほとんどがそうであるように、子役のかわいらしい演技と、その彼等が発する妙に大人びていたり、子ども故の大まじめだけど滑稽なセリフのやりとりがとても楽しくて微笑ましい。 童心に返って無邪気に楽しみたい時、おすすめの映画だ。 (2006/9) [movietop] |